7月27日、長女の誕生日の前日のことだった。

実家にホームステイしていた留学生のレスリー。

1年間の留学生活を終え、彼は明日アメリカに帰国するのだ。


あたし・主婦の頭の中


レスリーが1日早い誕生日プレゼントをくれた。


あたし・主婦の頭の中


日本人は自分の感情を表現するのが苦手だ。

長女も例に漏れず・・・とても恥ずかしがりながら

お礼を言った。


日本人なら、まぁそんなものねとわかってくれる。

だけど・・・相手はアメリカ人だ。

リアクションを期待するレスリーと、

「ありがとう」の言葉以外にどう返したらいいのかわからない長女・・・

2人の間に気まずい空気が流れていた。


あたし・主婦の頭の中


だから、私は長女に言ったわ。


あたし・主婦の頭の中


やっぱりプレゼントを贈った側は

相手の反応を確かめたいもの。

でもね、その場で開けるのが照れくさいのか・・・


あたし・主婦の頭の中


でも、ほら、見て! レスリーを!

あなたがプレゼントを見て、どんな顔をするか

見たくてウズウズしているじゃない!


あたし・主婦の頭の中


長女は包みを開き始めた。


あたし・主婦の頭の中


開けると、折りたたまれた扇子が入っていた。

そして、その扇子を開いた長女・・・


あたし・主婦の頭の中


そう、扇子は夜空に輝く花火の模様。


あたし・主婦の頭の中


長女は言った。彼女なりには精一杯の

「ありがとう」を・・・。


あたし・主婦の頭の中


しかし、相手はやっぱりアメリカ人だった。

長女のあっさりとしたリアクションに

ちょっとがっかりといった様子。


あたし・主婦の頭の中


レスリーごめんね! 

長女のリアクション、期待に添えなくてごめんね!


家に帰ってきて、私は長女に言ったわ。

「ぺーちゃん、照れくさいのはわかる!

でも、プレゼントをもらった時はさ、

もっと心の底からこれでもか! と嬉しさを表現しないと!」


あたし・主婦の頭の中


あのね、今から20年も前のことだけど・・・

ママが初めてアメリカにホームステイに行った時。

その家の人たちにママは、お土産を持っていったの。

ママは少し照れながら、

それをホストマザーのジョーキャロルに渡したわ。


あたし・主婦の頭の中


すると、どう?

ジョーキャロルったら!!

50メートル先の人に話すくらいの大きな声で

何度も確認した。


あたし・主婦の頭の中


「この私にプレゼント? 信じられない!」

まさにサプライズ! と言った感じ?


それからね、もうバリバリバリバリ・・・

激しく包み紙を破り始めたわ!


テープをまずはがして・・・

それから、丁寧に包みを開けていく、

「包み紙もとっておくの?」と聞きたくなるくらいの

日本流プレゼントの開け方しか知らなかったママは

大の大人がこんな大胆に包み紙を開けるってことに

カルチャーショックよ。


あたし・主婦の頭の中


でもね・・・後で思ったの。これはね、

「もう冷静にはいられないわ! 

一刻も早くこのプレゼントを開きたいのよ!」

そんなジョーキャロルの気持ちの表れじゃないかって・・・。

まぁ日本でやったら、お行儀の悪い人かもしれないけど・・・。


中からは、扇子。

そう、ママも富士山の絵のついた扇子をお土産に

買っていったの。

それを見たジョーキャロルったら!!


志村けんの5倍くらいの声で叫んだわ!

「ワァオ!!」って。


あたし・主婦の頭の中


そして、扇子を開いて・・・再び、


あたし・主婦の頭の中


それからね、ママに抱きついてきて、

頬ずりをしながら「サンキューサンキュー」って・・・


あたし・主婦の頭の中


ママはこんなアメリカンリアクションは初めてだったから、

扇子1つでここまで嬉しいか? とその時すごく不思議だったわ。

その後もジョーキャロルは、ずーっとその扇子を眺めては・・・


あたし・主婦の頭の中


ママは何だかすごく嬉しくなったの。

特にね、「マイ ファン」ってその響きがね

「あぁ、プレゼントして良かった!」と心から幸せな気分になったのよ!


でね、その後のアメリカ滞在中、

日本からのお土産をいろんな人に渡したりしたんだけど、

皆どんな些細なものでも、これでもか! の喜びの表現をするのよ。

すっかりそれに慣れてしまったから、

帰国して日本の友達にアメリカのお土産渡したとき・・・


あたし・主婦の頭の中


あれ・・・あんまり喜んでくれてない? と思っちゃって・・・。

だから、さっきのレスリーの気持ちもなんとなくわかるんだよ。


プレゼントを贈ってくれた人の気持ちを考えなきゃ!

いい?


あたし・主婦の頭の中


「ぺーお誕生日プレゼントデズ。ドーゾ」

私はレスリーの真似をして、もらった扇子を長女に差し出した。

長女はプレゼントを受け取ると、言った。


あたし・主婦の頭の中


カット! カット!

YOU~やっぱり、サプライズ第一声は

「ワァオ!!」でしょ?


テイク2行くよ! スタート!


あたし・主婦の頭の中


さぁ、そこから扇子を開いて一言!


あたし・主婦の頭の中


なかなかいいわ!


あたし・主婦の頭の中


長女はすっかり満足した様子だった。


う・・・ん、かなりよくできたけど、扇子を見た感想の後には

やっぱり扇子を使ってみての一言っていうのが欲しいわね~

例えばさ・・・


あたし・主婦の頭の中


長女は始め「そこまでやるか?」といった感じに私を見ていたが、

最後はノリノリになって、これでもか!の喜びの表現を

楽しんで見つけ出していた。


あたし・主婦の頭の中


それから数週間経ったある日のことだ。

近所のママが長女に誕生日プレゼントをもってきてくれた。


あたし・主婦の頭の中


そのママは小学校、高校をアメリカで過ごした

まぁ半分?アメリカ人みたいな人だ。


私は長女を見た。

さぁ、あなたのリアクション、その半分アメリカ人のママに

通じるか見せてもらいましょうか・・・。


あたし・主婦の頭の中


長女は躊躇わずに言ったわ!

そう、第一声はサプライズの「ワァオ!」


あたし・主婦の頭の中


プレゼントを開く。そこにはぶどうの香りのコロン。

そう、事前にそのママから何が欲しいか聞かれていた私は、

長女が以前から欲しがっているぶどうのコロンを

リクエストしたのだった。

それを見た長女は目を丸くして言った!


あたし・主婦の頭の中


素晴らしい! ナイスリアクション!

で、感想の後は使用感よね・・・

さぁなんてくるのかしら?


あたし・主婦の頭の中


なかなかやるわね! えっ? まだつづくの?


あたし・主婦の頭の中


ぺーちゃん、ブラボー!!


ほらね・・・ぺーちゃん。

半分アメリカ人のママが感動しているじゃない・・・。


あたし・主婦の頭の中


でも・・・肩を激しく震わせながら、

笑いを押し殺すようにしているようも見えるのはなぜかしら?

ううん、そんなことない。嬉しくて泣いているのね。


ぺー!!

これならハリウッドでも通用するわ。

これで、アカデミー賞狙うわよ!


ワァオ 誰よ!

ゴールデンラズベリー賞でしょ? なんて言ってるのは!



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前回の記事にもたくさんのコメントをどうもありがとうございました。またアンケートにご協力くださり、こちらもありがとうございました。アンケートを拝見し、「受け取る」と答えた方の多くにチラシ配りアルバイト経験者が! あの辛さを知ってるだけに、コメントを読みながら、ハグして一緒に肩を叩きたい気分になりました! 『おじさんが「ごくろうさん、ありがとう」とチラシを貰ってくれた瞬間、その場で号泣してしまった」(女性・30代・神奈川)と書いて下った方もいらっしゃいましたが、わかる!ホントにわかる! 「かばんの中がゴミだけになるんだけど、無料でもらって喜んでくれるならと。」(女性・20代・東京)このコメントを読んで私も号泣。でも、エコのことを考えて、もらわないという方の考えもすごくわかりますね。ゴミになってしまいますからね・・・。今度から、もらう時は、アメリカンリアクションで「ウァオ! ありがとう!」と言ってみようかな~って、ここまでやると、きっと相手に思い切り引かれちゃったりするだろうか・・・?

では、今日も最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。




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